2007-01-01から1年間の記事一覧

吐き気と虚しさ

大抵の場合、吐き気のするようなことにコミットしないように生きていると虚しさが増してくる。 しかし、虚しさから逃れようと何かにコミットし始めると、やがて吐き気を覚えるような経験をせざるを得なくなる。 吐き気を避けるか、虚しさから逃れるか。 私た…

年長の知人に、「自分は本をほとんど読まない」という人がいる。彼はずいぶんと博識で、時代の流れを先取りしたアイディアを常に実現し続けているのだが、そのネタは友人・知人たちとの会話から得ていると言う。考えてみれば、何か社会的なアクションを起こ…

総じて、モチベーション不足の時代である。 その上、個々人のモチベーションの方向性がますます多様化してきている。 特定のインセンティブで一律に他人を動員することが困難になってきている。 他人に影響力を与えようとする側の人間は、根気よく、きめ細や…

なぜ現代においては偉大な科学者や哲学者が生まれないか。 社会が複雑になったからだ。 「社会の複雑さ」を処理するために大量の優秀な人材が必要となり、その結果、科学や哲学という、「世界の謎」を解くための営みに携わる人材が枯渇するようになったのだ…

「合理性ゲーム」に乗るか、降りるか

人は時に、普通に考えればとても合理的とは言えない考え方を採用してしまったり、そのような考え方に基づいた行動をとってしまったりする。人によっては、「時に」ではなく「かなりの頻度で」あるいは「一貫して」そうであったりする。 他人が「合理的に考え…

教育方法学 (岩波テキストブックス)作者: 佐藤学出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/10/29メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (11件) を見るこの人が生でしゃべるのを一度聞いたことがあるんですが、かなりロックな感じでした…

ノルベルト・ボルツ『世界コミュニケーション』

神保町で見つけて購入。『意味に餓える社会』に続き二冊目だが、ボルツの文章は読んでいて実に楽しい。世界コミュニケーション作者: ノルベルトボルツ,Norbert Bolz,村上淳一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2002/12メディア: 単行本購入: 1人 クリ…

もしもあの時、

こうしていたらと、そんなことばかり繰り返しながらここまで生きてきてしまったが、 本当に「こうする」ことができる「意識」を持っていたとしたら、それはもう「自分の意識」とはかけ離れた、「他人の意識」なのだ。 他人にその「もしも」の人生を生きても…

商品と体験価値と逆問題

以前も書いたが、広告はもはや商品だと思う。 もうすこし注意深く言えば、商品の一構成要素であると。 広告を知覚してしまった時点ですでに消費者はその広告コンテンツの影響を受けはじめている、つまり、広告コンテンツの消費行動をはじめてしまっているわ…

プロジェクトマネジメントを「教える」のは不可能だと思っていたのだが、僅かにヒントが見えてきたような気がする。プロジェクトはなぜ失敗するのか作者: 伊藤健太郎出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2003/10/04メディア: 単行本 クリック: 33回この商品を…

「安心」へのニーズ

なんで自分にとって心地よい、安心できる言葉だけを聞きたい人間がこれほど多いのだろう。 相容れない価値観の意見であっても単に「情報」として聞いてそれなりに活用すればいいだけなのに、どうして「怒ったり」するのだろう。

リフレクシヴ・ソシオロジーへの招待―ブルデュー、社会学を語る (Bourdieu library)作者: ピエール・ブルデュー,ロイック J.D.ヴァカン,水島和則出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 126回この商品を含むブログ…

がんばること

がんばっても報われない→原因は社会の不正義に、あるいは世界のそのものの不条理にある ↓ がんばれば報われる→がんばらなければ報われない→原因は個人にある ↓ 報われるためにはがんばらなければならない→「がんばること」への動機付け→がんばることの商品化…

ゲームを始める自由

私には「男女は同一の社会的リソースを競合的に奪い合っている」という言明が事実認知的であると同時に遂行的であり、むしろ遂行的であるところに政治的意図があるように思われるのである。 「同一の社会的リソース」というのは「ありとあらゆるリソース群」…

行為に行為を繋ぐ

私たちは、それがたとえ適切な方法でなくとも、「当面の解決方法」を絶対に必要とするのだ。 それを得るためなら、何だってするのだ。 宗教だろうが、ビジネスだろうが、学問だろうが。 なぜなら、行為とは解決のための行動であり、私たちにとって生きること…

世の中の全ての現象は二つの原理で説明できる。

1.自己保存 2.自己破壊 当たり前のことだが、世の中には「存在するもの」と「存在しないもの」と、二通りしか無い。つまり、この二つを説明すれば良い。 前者については「自己保存メカニズム*1が働いている」と言えばよく、後者については「自己破壊メカニズ…

もっとクイズを!

視界の範囲に収まる制御可能な小世界で自分の能力を確認するために、私たちはクイズを解く。 クイズを解くことのできる自分は有能だから、自分に解けるクイズを探す。 私たちにはそれぞれ、自分に合ったクイズが用意されている。 毎日不安でたまらない人々は…

システム思考

もうちょっと分りやすくすれば、とてもいい教科書になりそうな本です。常々、システム思考って必修にした方がいいと思うのですが、多分これだけやってもダメで、システム思考を身につけないとどうにもならないくらい悲惨なことを経験した直後ぐらいに勉強す…

「それ」はこういうものだ

「それ」が流通する社会を作るためには、「それ」はこういうものだということを、自ら示さなければならない。Web2.0でビジネスが変わる [ソフトバンク新書]作者: 神田敏晶出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/06/16メディア: 新書 クリ…

スキルによる超越

私たちがトレーニングによってなにがしかのスキルを身につけるということの目的は、例えば特定の職を得たりキャリアップしたりすることによって、ある社会的ネットワークに参入することであったり、より大きな経済的リターンを得るということだったりする。 …

ドキュメンタリー、撮りたくなった

この人の作品は、A2をビデオで見た他、「職業欄はエスパー」を当時のBOX東中野で、「よだかの星」を紀伊国屋のトークライブの時に見ている。 原一男は、「ゆきゆきて、神軍」と「全身小説家」を見た。前者はユーロスペースで、後者はアップリンクだったかな…

「教える」という快楽

自分の知っていることや習得したことを誰かに教えるというのは実はとても楽しいことだ。 その相手が、「目から鱗が落ちたような」理解を示したりするのを目の当たりにすると、自分の存在価値が倍増したような気分になるものだ。 そういうった「教えたいニー…

「真実」の効用

我々がなぜ真実とか事実などというものを必要とするかというと、それを前提として議論を積み上げることを可能にするためだ。もし情報の信憑性を常に疑わなければならなかったら、複雑な思考、推論、意思決定、信頼関係の構築、共同作業、歴史的記録はおろか…

非対称性

私たちは、メディアとは、対話できない。 どのように報道されようと、それは違うとか、それを補うためにこうしてくれなどというコミュニケーションの回路は閉ざされている。それどころか、おそらく「ああいう風に扱ってくれてすごくよかったよ」という肯定的…

私たちはなぜ他人の「問題解決」をしたがるのか?

自分の問題解決だけで手一杯だと言うのに。 他人の問題を解決することが、自分の問題解決の道筋になっているのだろうか。 一口に問題解決と言ってもいくつものレイヤーがある。 より表層的な状況から、その原因、そのまた原因を辿っていき、どこまで深いレイ…

広告とは、無料の商品販売行為である。

広告も商品販売も、結果としてある価値を消費者に届けようとしていることにはかわりないわけですよね。商品が売れるために広告を行うわけですが、そもそもそれでどうして商品が売れるようになるかと言うと、単に認知度が上がるとか興味がわくとかいうことに…

メディアリテラシーを学ぶことで私たちは何を得るのか?

「メディアは情報を恣意的に編集していることに気づきましょう。」 はい。 「具体的には「こんなふうに」「あんなふうに」編集しています。それは「こんなふうな」「あんなふうな」意図があるからだと推測されます。」 はい。 「あなたも、メディアの言うこ…