2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

計算不可能性を設計する―ITアーキテクトの未来への挑戦 (That’s Japan)作者: 神成淳司,宮台真司出版社/メーカー: ウェイツ発売日: 2007/04/14メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 63回この商品を含むブログ (54件) を見るクリエイティブ・クラスの世紀作者:…

(昨日の続き)宮台氏の議論は、まず現状認識があって、その問題点の指摘、そしてそれに対する処方箋、という三部構成になっている。それに対して鈴木氏、堀内氏の反論は、処方箋によって起こりうる副作用に対する懸念を示すという形をとっている。あるいは…

幸福論―“共生”の不可能と不可避について (NHKブックス)作者: 宮台真司,鈴木弘輝,堀内進之介出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 43回この商品を含むブログ (64件) を見る 「主よ、変えられないものを受け…

その場所

その場所には実は何もないということにはとっくの昔に気づいていた。 しかし一方で、その場所から離れてみると、何やらその場所の記憶がたいそう意味ありげなものとして、折に触れて蘇ってくるものだ。 時々衝動的にその場所に戻って見たりもするが、当然の…

吐き気と虚しさ

大抵の場合、吐き気のするようなことにコミットしないように生きていると虚しさが増してくる。 しかし、虚しさから逃れようと何かにコミットし始めると、やがて吐き気を覚えるような経験をせざるを得なくなる。 吐き気を避けるか、虚しさから逃れるか。 私た…

年長の知人に、「自分は本をほとんど読まない」という人がいる。彼はずいぶんと博識で、時代の流れを先取りしたアイディアを常に実現し続けているのだが、そのネタは友人・知人たちとの会話から得ていると言う。考えてみれば、何か社会的なアクションを起こ…

総じて、モチベーション不足の時代である。 その上、個々人のモチベーションの方向性がますます多様化してきている。 特定のインセンティブで一律に他人を動員することが困難になってきている。 他人に影響力を与えようとする側の人間は、根気よく、きめ細や…

なぜ現代においては偉大な科学者や哲学者が生まれないか。 社会が複雑になったからだ。 「社会の複雑さ」を処理するために大量の優秀な人材が必要となり、その結果、科学や哲学という、「世界の謎」を解くための営みに携わる人材が枯渇するようになったのだ…