私にできることが何かあるだろうか。
その人を救うために少しでも役に立つことを私ができるのなら、そうしたい。
けれども、私の成し得るほとんどすべてのことが、むしろその人を一層苦しめてしまう。
私の想像力では、そんなことしか思い浮かばない。
普段から世間で頭のいいことを言い散らかしている人たちは、こんな時こそ私にアドバイスをくれるべきだ。
その人を救うためのすごい方法を死にものぐるいで発明して、私に教えてくれるべきだ。


おこがましい言い方なのはわかっている。
けれども私はその人を救いたい。
このままでは、あまりにひどいよ。