退屈

退屈なのは暇だからだとよく言うが、死ぬ程忙しいのに死ぬ程退屈なことだってあるわけだ。
とはいえ、時間ができたからといってそれを有効に使うアイディアがあるわけではない。退屈を回避する手段として金儲けくらいしか思いつかなかったりする。別に金に困っていないし財産を増やしたからといって正直大して幸福になるとも思えないが、あまりに退屈なのでついつい投資信託を始めてしまう、という人も少なくないのではないだろうか。
なまじ退屈を感じる程の知性と感受性を持ってしまったからこのような不幸を招くのだ。
そのような大人が次世代を育てるとしたら、きっと退屈を感じることもできないような鈍感な子どもを望むのではないだろうか。